続きになります。
半ば強引に腕を組まれ、10分ほど歩きました。適当に見つけたワインバーへ入りました。
千葉「適当に選んでいい?赤と白どっちがいい?」
ゆい「いいよ!じゃあ赤で。」
ボトルで注文をし、乾杯。
千葉「俺ワイン好きなんだよね。ゆいちゃんは?」
ゆい「詳しくないけどわりと好きかな!普段はかち割りワインとかサングリアを飲んじゃうかも。」
千葉「あー、氷入れるやつね。うちのママも好きだわ。」
…え?
久しぶりに男性からママという言葉を聞きました。
ゆい「あ、お母さんもワイン好きなんだね。」
千葉「そうそう。両親も酒好きだからさ。親父は毎日飲んでたし。」
お父さんのことはパパじゃないんだ。
気になってしまったので聞いてみました。
ゆい「お父さんは親父なんだね。」
千葉「いやいや、パパって呼ぶのもキモイだろ。」
いや、ママも対して変わらないが…
千葉「うちのママめちゃくちゃ綺麗なんだよね。優しいし。」
ゆい「そうなんだ。千葉くんはお母さん似なのかもね。」
千葉「昔はそっくりだった!だいぶ親父にも似てきたけど。」
両親も相当美男美女なのかなと思いました。
千葉「写真見る?」
ゆい「え、両親の?あるの?見たい!」
見せてくれることにびっくりしましたが、普通に見たいと思いました。
千葉「これだよ。綺麗だろ?」
ゆい「たしかに綺麗…お父さんもイケメンだね。」
本当に綺麗でした。これなら自慢したくなるなーと思いましたが、さすがに彼氏がママ綺麗って写真を見せてくるのは嫌だなと冷静に思ってしまいました。笑
千葉「自慢の両親だよ。特にママは本当に大好き。ママに何かあったら俺なんでもするもん。」
顔は千葉雄大なのに発言が凄すぎる…
いい大人が語尾に「もん」を付けるのもちょっと…
家族思いなのは良いんですけどね。
ゆい「ご両親もお医者さんなの?」
千葉「いや、俺だけだよ。でも親父は俺より稼いでる。多分一生勝てない。」
経済力があってイケメンなお父さんに、綺麗なお母さん…完璧すぎますね。
千葉くんと恋愛に発展することは絶対に無いと思いますが、こんな両親がいる彼氏はちょっと気が引けますね…。
ゆい「千葉くんより稼いでるなんてお父さんも凄いね。お母さんもバリバリ働いてるの?」
千葉「いや、専業主婦だよ。料理がめちゃくちゃ上手くてさ。俺、結婚するなら家庭的な子がいい。」
ゆい「結婚願望あるんだね。」
千葉「普通にあるよ!出来たら専業主婦になってほしい。」
ゆい「へー。今時珍しいね。」
千葉「それなりに俺が稼ぐし、年収300万から400万程度の小銭稼ぎで家事を疎かにされても困るし。だったら専業で家事を完璧にこなして欲しい。」
えー…ドン引きなんですけど。笑
とっとと飲んで帰ろうと思い、グラスに入ってたワインをほぼほぼイッキで飲み干しました。
ゆい「じゃあそれなりに稼いでる奥さんだったらどうするの?」
千葉「そりゃ、稼げる能力あるんだったら働いてて貰うさ。勿体ないじゃん。」
ゆい「でも家事が出来ないと怒るんでしょ?」
千葉「たしかにそこは悩むな…。」
千葉くんと話してて感じたことは考えが幼いということと、ひたすら自分の話ばかりでつまらなかったです。
顔がどんなにかっこよくて、医者だとしてもこれはモテないなと。
会話の中で俺モテるから、女に困ったことがないからと言われましたが、顔だけでチヤホヤされてきたんだろうなと。
案の定、今まで1番長かった交際期間が半年間ということも判明しました。
この人と話してても特に楽しくもないし、メリットもないと感じたのでボトルが空いたところで帰らない?と言いました。
千葉「明日も仕事だしね。お会計してくる。」
有難くご馳走になり、お店を出ました。
ゆい「ご馳走様でした。」
千葉「いいよ。楽しかったし。また飲もうよ。飲み会もしたいしさ。」
ゆい「あー、そうだね。また連絡するね。」
そう言いながら駅方面に歩こうとすると
千葉「え、タクシーで送るよ!」
そう言いながら腕を掴まれました。
ゆい「いや、大丈夫だよ。そんなに遠くないし。電車で帰れるよ。」
千葉「俺が歩きたくない。じゃあ駅まで送るから乗ってよ。」
そう言いながらタクシーに無理やり乗せられました。
ところが行き先を自分の家と運転手に伝え、駅とは別方向に発進したので…
ゆい「いや、降ります!」
と言って無理やり降りました。笑
スマートさもない、ただのヤリモクかよと思ったらさらに幻滅です。
そのまま何も言わずに帰りましたが、千葉くんからはその後も定期的に連絡が来ました。
不思議なものですよね。
やはりモテないのでしょう。
医者2連続になりましたが、本当に色んな人がいるなと改めて思います。
次もペアーズで出会った人について書きます。
ではでは。