続きになります。
今回は羽生くんと呼ぶことにしますね。
約束の日になりました。10分前に待ち合わせ場所に着くと、もういるよとLINEが入りました。
人が多くて見つけられなかったので、特徴は?と送りました。
羽生「うーん、なんだろ。赤い服!」
ゆい「OK!私はデニムのジャケット着てる!」
LINEをしながら赤い服を着ている人を探してみると…いた。
真っ赤な赤いレザージャケットを着た羽生くんが…
どうしよう…私服がくそダサい…
でもここまで着たのに帰るのは失礼だよな…でもあんな真っ赤なレザージャケットの人と一緒に歩きたくない…
など失礼ながらも色々と考えてしまい、足が止まってしまいました。
そしたら羽生くんが私に気づいたようで、手を振りながら近づいてきました。
羽生「ゆいちゃんかな?今日はよろしく。」
ゆい「初めまして。よろしくお願いします。」
もう覚悟を決めて隣を歩くことにしました。
羽生くんの私服は、真っ赤なレザージャケットに中は黒いTシャツ、パンツはものすごく薄い色のデニムのジーパン、靴はコンバース、バッグが…なんとも言えないバッグでした。
例えるなら、お父さんが子供の運動会に持っていくビデオカメラを入れる四角いバッグのような形で肩にかけていました。
私服はとても残念でしたが、顔は羽生くんみたいな薄顔…感じもいいし、服は変えられる!と思うことにしました。
羽生「お店勝手に予約しちゃったんだけど大丈夫?」
ゆい「うん!ありがとう!」
そう言いながら歩き出しましたが、とにかく歩くのが速い。笑
どんどん距離が開いてしまうので小走りでついて行きました。
しかも、歩き方がかなり内股でクネクネ歩いているように見えました…これは気づかなかったことにしました。笑
羽生「ついたよ。コース予約したんだけど大丈夫かな?」
ゆい「そうなんだ!ありがとう!」
案内されたのはチェーン店。
むしろ予約しなくても入れるし、コースじゃなくても良いのではないか?と思いました。
席を案内され、お酒を頼みました。
羽生くんは弱いようで苺サワーを頼んでいました。私はビール…笑
羽生「俺弱いんだよね…サワーくらいしか飲めなくて…。」
ゆい「気にしなくていいよ!無理して飲まなくていいからね!」
羽生「でも自分よりお酒弱い男なんて嫌でしょ?」
おっと…いきなり暗いぞ羽生くん。
正直、お酒飲める人のほうが良いですが飲めなかったとしても楽しければOKです。
ゆい「そこは気にしないで。私も気にせずに飲むから!」
羽生「そっか…」
わりと無表情な羽生くん…先行きが不安になりましたがとりあえず乾杯。
ゆい「海外は仕事で行ってたの?」
羽生「そうそう。イギリスに駐在で行ってた。」
ゆい「そうだったんだ!最近戻ってきたの?」
羽生「うん。3ヶ月前に戻ってきて引越しとか色々落ち着いたから、そろそろ出会いも欲しいなと思ってアプリ始めてみた。」
ゆい「そっかー。何人が会えた?」
羽生「うん。ゆいちゃんで3人目かな。でも2人とも1回だけしか会ってない。」
ゆい「そうなんだ。楽しかった?」
羽生「うーん、1人は普通に話せたけどもう1人はちょっと苦手なタイプだった。」
ゆい「苦手なタイプって?」
羽生「あまり喋らない子だった。俺もそんなに話すタイプではないから会話が弾まなくて。」
ゆい「話しやすい人と話しにくい人っているもんね。」
何故かいきなりこのタイミングで真っ赤なレザージャケットを脱ぎ出した羽生くん。
私は椅子に座るまえにジャケットはハンガーにかけていました。
中に着ていた黒いTシャツはTシャツではなく、黒のヒートテックでした。笑
え、ヒートテックだけ?これヒートテックだよね?もしやヒートテックに見えるけどヒートテック的な何か?でもヒートテック的な何かだとしても、インナーよねこれ?
急にヒートテック1枚になった羽生くんにびっくりしてしまい、話してた内容も一瞬飛びました。
ちょっと体にぴたっとしているので乳首が気になってしまいましたが…なるべく見ないようにしました。
話を戻して、イギリスにいた時の話を聞いてみることにしました。
ゆい「イギリスはどうだった?」
そこからの羽生くんは別人のように饒舌に話をしてくれました。
相当イギリスが楽しかったようで、楽しそうに話す羽生くんを見て少し安心しました。
この後が長くなりそうなので
③へ続きます。
ではでは。